自ら考えて動ける美容師を育てる
母が美容師で、小さい頃から店でよく遊んでいました。中学高校と大阪で寮生活をしていたんですが、友達に「家が美容院なら出来るだろう」と頼まれ、触ったこともないハサミを親から送ってもらい、初めて髪の毛を切りました。最初は酷かったんですが、そのうち刈り上げを完璧に仕上げられるようになって喜ばれましたね。人が喜ぶ姿を見て、自分も喜べるんだなって思った。それから美容師を目指すようになって、東部美容専門学校に入学しました。学校では通信課程だったんですが、スクーリングで学科、実技ともによく教えてもらえたのがよかったです。
卒業してすぐは原宿の有名店で働いていたので、雑誌担当の仕事などもしていました。刺激のある充実した毎日でしたが、厳しくて辞めようと思うことも度々でした。テストで髪の切り残りが1本あっても×。カットが2ミリ違っても×。落ち込むことも沢山ありましたが、雑誌の撮影の仕事などをしていると「憧れの仕事につけたな〜」と実感することが出来ました。
地元に戻ってからお店を出しました。お客様は3歳から80歳まで、男性客も4割と幅広くお越し頂いています。女性しか入れないようなお店にはしたくなかったので、男女問わず入れるように工夫して設計しました。お客様の美容室に入りづらいという気持ちを気遣うことが出来るのは、学校で技術以外のものも学べたおかげです。
オーナーになって思うことは、今の子は「やりなさい」と言われたことさえ全部やってしまえば大丈夫だと思っていることが多いということ。言われたことしか出来ない。考えることができない。スタッフには考えて働くよう教えています。雑誌一つお客さんにお持ちすることも、実は考えないとできないことなんですよね。スタッフは21歳から23歳まで。ひとりひとり個性が違うので、個性を生かし、受け入れて育てていきたいと思っています。上に立つものは、それを見極めなければいけない。原宿で働いていた頃は技術は細かいとこまでこだわって追求していましたが、経営者はそれだけでは駄目。技術のことばかり追求してもスタッフがついて来れなかったり、経営者としてお金のことだけ考えていても駄目。比重が大事だと思います。
一度東京で働いたという経験が良かったんだと思いますが、モチベーションが違うんです。今でもたまに原宿に行くと背筋が伸びます。夢は東京にも店を持つこと。地元福山と行き来しながら新しい空気を福山に送っていけたらと思っています。
常に向上心を忘れずに
中学生の頃から友達と髪の切り合いをしていたんですが、それが凄く楽しかった。美容師という職業を意識しだして、美容師のおばに美容師になりたいと相談したんですが、止められてしまいました。周りの友達も美容院で働いていたんですが、辞めた奴も多かった。だから、大変だということは分かっていたんですが、自分はどうしても挑戦してみたかった。幸い自分には合っていて、今のお店に入って1年と少し、毎日楽しくスタイリストとして頑張っています。
早くスタイリストになれたのは嬉しいんですが、デビューが早いのがいいとも限りません。学校では頑張ったつもりでいても、もっともっと技術を磨いて頑張っておけば良かったと後悔しています。お客様にもっと満足して頂く為、週二回程仕事が終わった後で練習をしています。仕事仲間は、同じ東部美容専門学校の卒業生が多く、年代も一緒なので楽しいです。スキルアップの為に、コンテストには今も出ています。
学校での一番の思い出は、校内コンテスト。モデルで2回、セットをする側で2回出ました。忙しかったけれど、その分達成感を感じました。クラスはみんなが仲良くて、先生との信頼関係もあった。今でも仲間と会って仕事の話などしています。
経験という宝物
母親が美容師だったのが、きっかけで、この学校に入学しました。あまり覚えていないけど、多分まじめに通っていたんじゃないかと!?みんなより不器用だったので、朝レンや放課後の練習を頑張っていた記憶がありますねー。みんな仲良しで助け合っていた感じがとっても好きでした。その経験が、ものすごく今の基礎になっていますね。
今の仕事は、まだアシスタントで、カット以外はほとんどしますが、もうすぐスタイリストデビューなので緊張しています。目標は、お客さんからもスタッフからも信頼される存在で、やっぱりお客さんを『キレイ』にして帰してあげたいですね。お客さんに『ありがとう』と笑顔で言われれた時やシャンプーなどほめてもらえた時は本当にやりがいを感じます。イベントや大会などもあるので、もっと勉強して海外に行ってみたい。
お店に入った当初の感想は、学生時代に思っていたより体力ショーブだなーっと。今は、いいお店に恵まれ、スタッフもみな個性的な方ばかりだし、勉強だと思ったらどんどんやらせてくれる感じなので、ものすごく勉強になります。
技術は、お店に入ってからでもたくさん勉強できるので、美容師を目指す学生さんは、学生だから出来ることをいっぱい感じ、そして、いろいろな経験をしてもらいたいですね。それは、後に『経験という宝物』になりますよ。
スタイリストを目指して
美容師の仕事は予想していた以上に厳しく、辞めようと思ったこともありました。けれど辞めずに続けているのは、簡単には諦めたくないから。実際に美容師として働いて、美容の仕事が好きなんだと実感しました。
仕事を終えた後、練習をすることが月に6〜7回あります。終わるのが21時〜22時くらいになりますが、技術向上のため頑張っています。お店は雰囲気が良くてとても働きやすいです。いつも働いている店舗の他にもう1店舗あるんですが、そちらと行ったりきたりしながら働いています。片方は老舗のお店で、年齢層が違うので勉強になります。
卒業して4年経ちますが、まだカットはしていません。学生時代の友人と連絡を取り合っているんですが、もうカットをしていると聞いて最初の頃は焦りました。けど今は基本をしっかり磨きたい、ちゃんと今与えられている仕事をこなしたいと思っています。最近はカットの講習会など積極的に参加しているので、そろそろスタイリストデビューだと思ってます。
東美は大きなファミリーみたい
僕は東美が大好きです。理由の一つは、基礎をしっかり身につけることが出来ること。毎日座学や実習で基礎を学び、繰り返すことでどの職場でも通用する技術が身につきます。実際にアシスタントとしてパーマを上手く巻けた時は、授業での成果を実感しました。東美が好きな一番の理由は、クラス全員仲が良いことです。生徒同士が仲良しなのはもちろん、先生も巻き込んでみんな仲良し。これは最高。悩んだ時も苦しい時も楽しい時も、必ず誰かがそばにいる。学校にいる間は当たり前でしたが、とても幸せでありがたいことだったんだと思いました。
在学中先生に『掃除ができない子は仕事も出来ない』と毎日言われました。当時の僕はその言葉を深く考えず、面倒だとサボっていましたが、仕事に就いてみるとその言葉の意味がよく分かりました。掃除が出来ない人は細かい汚れに気がつかない。そういう人は、汚れだけじゃなく細かい気配り全てが出来ないんです。美容の仕事ってお客さんの細かい動きや目線、表情に気づくことも大事です。細かいことに気づけないと、他の誰かがフォローしてくれることにも気づけない。それじゃ美容師として失格です。凄い作品を作ることも大事なことですが、誰でも出来て誰でも一番になれる掃除が一番大事だと思っています。
仕事をして一番最初に思ったのは、予想以上に地味だったことです。華やかで派手で、コンテストや雑誌に載ってるようなスタイルを毎日やるものだと思っていましたが、予想を大きく裏切られました。そして美容の仕事はきついとか休みがないと聞いていましたが、その通りでした。でもどんな仕事だってきついと思うんです。それなら僕は美容をやりたい。職は沢山あるけれど、こんなに自由で自己アピール出来る仕事は多くありません。美容師は地味なだけじゃない、自分を出せる場面が沢山ある。僕は今度香港で開催されるAHAというアジア大会に参加します。もちろん参加出来ることも嬉しいですが、学校からの努力が身を結んでいる実感が何より嬉しいです。
美容師は、自分をアピールしたい人にはうってつけの仕事だと思います。あとは、お客さんを綺麗に可愛く、キラキラさせたいって思ってる人。自分の技術でお客様が満足して下さった時、お客様の表情が鏡越しで見てもウワッて思うくらい明るくなって、目がキラキラ輝くんです。その瞬間がたまらない。美容師を目指す人には、是非味わってもらいたいです。





